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家庭教師先の奥さんとその娘と関係を持ってしまった 4

その次ぎの週から次ぎの土曜日まで、由香ちゃんの家庭教師の時間は殆どいつどこでどんなデートをするのかという話ばかりになってしまった。
コレでは、週4に増やした時間も殆ど無駄に終わってしまう・・

「ほら、土曜日までにノルマこなさないと何処にも行かないで此処で2人勉強デートになるぞ!」
「はいはいw」

少しは真面目に勉強してくれる様になって成績は上がっているが、元が酷いからもっと頑張って欲しい所だ・・

「タッ君、今日もお母さん居ないから寂しいねw」
「余計な事は良いから集中してくれ」

順子さんは弁護士を交えた話し合いなどであれから毎日、家庭教師の時間も出かけている。
だからあの日別れたきり俺と順子さんはまだ一言も話しを出来ていない。
電話番号もメールアドレスも知っているけど・・・メールすら送れないでいる。
順子さんからも来ない・・・

「あの日さ」

この日2回目の休憩時間
机に向かいながら由香ちゃんがペンシルを鼻の下に挟んだりしながら話し出した。

「ん?」
「だから、あの日タッ君と私のファーストキスの日」
「あ、ああああ~うん」
「なにその反応・・」




由香ちゃんに失礼だが、俺の中ではあれは犬に舐められた程度の記憶にしようとしていた。

「別に・・それでなんだい?」

なんか気になるなぁ・・とか言いつつ話を続ける由香ちゃん

「あの後お父さんとお母さん帰ってきたじゃない」
「うん」
「お父さんと会った?」
「ああ、厳しそうな人だったね」
「まあね、口は五月蝿いね日頃家に居ないくせにさ」

「なんだその短いスカートは!女の子がだらしない!!」

どうやらお父さんのイメージなのか野太い声をだして話す。

「自分だって短いスカートの女と一緒に歩いてデレデレしてたくせにねwチョーウケルw」
「アンタが一番だらしないっーのってだれか言ってやってよね、タッ君もそう思うよね?」

「いや・・それは・・・」
「あっそっかーwタッ君もその悪い大人の一人だったねw」
「・・・・・・」
「しかもタッ君の場合母とその娘に手を出しちゃうから凄いよねw」
「ひ、人聞きが悪い!娘には手は出してないぞ!」
「あれ?そうだったっけ?w」
「そうだ!」

「あの後お母さんにさ、先生をあまり困らせないようにって注意されたんだけど」
「もしかして、全部話した?」
「まあ、大体はね」
「ふーんw仲良いんだw」
「大人をからかうな」
「ふふふwだってタッ君ってからかいがいがあるんだもんw」
「私って好きな子に意地悪したくなるんだぁw」

「お前は思春期の男子か」
「へへw」

「でね、あの後、凄かったよ~もう昼ドラ」
「何が?」
「だからタッ君が帰った後、なんだあの若い男は、色気を振りまいていい歳してハシタナイ!」

また野太い声でお父さんの真似をする由香ちゃん

「お父さんが?」
「うんwそれでお母さんが、みっともないのはどっちですか?、娘の先生になんですかあの態度は!!ってねw」

「こんな時間まで親が居ないのにやって来て男と年端も行かない娘と2人何をしてるか本当にお前は解ってるのか?」

「こんな時間まで娘をほったらかしにしないといけない原因は誰がつくったの?先生はね毎日熱心に由香の勉強をみてくださってるの!貴方にも私にもできない事をやってくださってるの!親ならそんな方を丁重におもてなしするのは当然でしょ!!」

「ふん、どんなおもてなしをしてるか解ったもんじゃないな!、お前、私の浮気にかこつけて、財産むしりとって若いツバメと体よく再婚でもする気じゃないだろうな!!」

「あ、貴方と一緒にしないで頂戴!!誰がそんな事を考えますか!!」

「うわ・お父さんは酷いクオリティだけど・・お母さんの方はそっくりだな・・・・」
「そう?事実を知ってる私にはもう、喜劇だったわよ」

「まあ、別れる事にはなったみたいよお父さんは最後まで世間体が気になるみたいで渋ってたけど」
「ふーん・・」
「良かったね」

由香ちゃんがニコニコして俺を覗きこむ。

「え?」
「お母さんとお父さんが別れたら、お母さんはこれでタッ君と幸せになれるじゃないw」
「私もあんなおっさんよりタッ君がお父さんなら嬉しいしw」
「いや、俺と順子さんはそんな風にはならないよ・・」
「どうして?好きなんでしょ?」
「好きでもさ」
「やっぱり歳の差?」
「色々だな」
「ふーん、大人って面倒臭いんだね、私ならさっさと幸せになっちゃうけどな」

「俺はともかく順子さんにはその気はないよ」

あの日はっきり言われちゃったからな・・

「・・・ねぇ」
「ん?」
「私と結婚すればお母さんも、もれなく一個付いてくるよ」

ぶーっとコーヒーを噴出しそうになった。

「ばっ!馬鹿な事を!君のお母さんは応募者全員サービスやグリコのオマケじゃないんだぞ!」

「えー、お得だと思うけどなぁ、私もタッ君大好きだし、お母さんもタッ君大好きだし」
「きっと上手く行くと思うけどなぁ」

「第一そんなの由香ちゃんだって嫌だろ」
「べつにぃ、お母さんと娘で男をシェアするってなんかカッコよくない?」

にひひwと笑う由香ちゃん

「君のいう事が解らないよ・・最近の中学生は皆そうなの?」
「皆が皆じゃないけど、最近の中学生は家庭事情が複雑なのよ」
「うちのクラスにも親が離婚した子結構いるしね」
「ふーん・・」

「まあ、考えておいてよ」
「考えません」
「嘘嘘w本当はこんな可愛い子とお母さん両方手に入れてウハウハじゃわいとか思ってんじゃないの?w」

ニヒヒwと笑う由香ちゃん本当に君は中1なのか。

「由香ちゃんって時々発想が親父くさいよね」

「がーんショック・・それショック・・」

机につっぷしてのびる由香ちゃん

「ははw」

由香ちゃんを凹ますのは嬉しい。毎回コッチが凹まされてるから。

「でも、由香ちゃんみたいに楽しい妹と順子さんみたいなお母さんが居たら、毎日楽しかったかもねw」

本当にそんな風だったらよかったかもしれないと思った。

「えーそれじゃあつまんないよ、私の夢は昼ドラみたいな家族なんだから」
「・・・・・・」




土曜日朝早く由香ちゃんを迎えに行くと、俺がドアノブに手をかけるより早く順子さんがにこやかに玄関のドアを開けて迎えてくれた。

「お早うタクヤ君w早かったわね」
「お、おはようございます」

今日の順子さんは朝の日差しの中、白いフワフワな生地のセーターのワンピースだった。
お化粧もほのかに薄いピンクのルージュ、しっかりメイクしてるけどちっともケバくない上品な感じでなんだかキラキラ輝いて見える。

こないだ会った時の攻撃的な黒いドレス風の服も色っぽくて良かったけど、俺はこっちの順子さんの方が何倍も良いと思った。

「由香はまだ寝てるのよ、もう直ぐおきてくると思うけど、上がってコーヒーでも飲んでまってて」
「はい」
「お弁当作ってるから持って行ってね」
「えっ順子さんの手作りですか?」

普通こういう場合はデートの当事者が作るもんだろ・・肝心な所でお嬢様だな・・由香ちゃん・・

「そうよw由香の手作りの方がよかったかしら?」
「いえ、そんな・・」
「あの子はお料理なんかしないからwやめといたほうが良いわよw」

ニコニコなんだか楽しそうな順子さん

「私だって卵焼きくらい焼けるわよ・・」

そう言いながらパジャマ姿の由香ちゃんが寝ぼけ眼でリビングに入ってきた。
髪の毛ボサボサ

「あら、由香お早うw先生来てるわよ」
「知ってる・・・」

由香ちゃんは朝が弱いのかボーっとしている。
暫くソファーに座ってボーっとしてる由香ちゃん

「ホラ由香、先生待たせちゃダメでしょ、さっさと支度しなさい」
「もー、娘のデートなのになんでお母さんが張り切ってるの?」とブツブツ言いつつ洗面所へ
暫く洗面所で水の音や歯磨きの音が聞こえていた。

その間もコーヒーを飲みつつお弁当の仕度をしている順子さんと話をする。

「こないだは御免なさいね、バタバタして恥ずかしい所見せちゃって」
「いえ、俺もタイミング悪かったみたいですみません・・」
「由香から聞いたと思うけど、あの後かなりもめちゃったわ」
「大変だったみたいですね・・」
「まあ、後は弁護士さんにお任せしてるから良いんだけど」
「この家は私達のものになるみたいだし」
「そ、そうですか・・」
「旦那さんは?」
「さぁ・・そのうち荷物は取りに来る・ガン!・みたいな事・ガン!・言ってたけど 、ガン!」

かぼちゃでも切ってるのか?心なしか包丁の音が大きい。

「・・・・・・」
「タクヤ君は何も心配しなくて良いから・・こうなったのは私達夫婦が100%悪いんだし」
「貴方との事は後からの事だから」

それは喜んで良いのだろうか?俺にはそうは思えなかった・・なんだか順子さんに庇って貰ってるみたいで・・まるで子供みたいじゃないか?

でも何も気の利いた台詞が思い浮かばなくて黙っているしかなかった。

「お母さんシャンプーどこ?」
そういいながら由香ちゃんがリビングに顔を出した。

「切れてた?」
「うん、どこ?」
「何時もの所にあるでしょちゃんと探してみたの?」
「えー」
そう言いながら戻っていく

「あーあったー♪」
声だけが聞こえた。朝シャワーらしい

「もう・・あの子は・・まあ、あの明るさなら心配しなくてよさそうで助かるけど・・」

離婚で最も影響を受けるはずの由香ちゃんが一番明るい事は順子さんには救いだったのかもしれない。

順子さんが自分のコーヒーカップを持って俺の隣に座る。
凄く自然に俺の直ぐ隣に隙間を開けることなく座ってくれた。
その事が凄く嬉しい・・とても良いにおいがする。

「ね、見てw」

順子さんが俺にコーヒーカップを見せる。ピンクの熊が書かれた可愛いカップだ。

「可愛いですね」
「でしょwお店で見てつい衝動買いしちゃったのよw」
「高かったんですか?」
「んーんそんな事無いのよw値段は良いのただ、二つ並んでて素敵だったから」
「二つ?」

意味が解らなくて聞き返す。

「もーどんかんw」

そういいながら人差し指を俺の唇にあててメーっと子供を叱るような口の動きをする。
それだけの仕草なのに凄くドキドキさせられる。

「タッ君のコーヒーカップ見てみなさい」
「あっ・・」

それは順子さんのコーヒーカップと同じ熊の絵が描いてあるカップだった。
ただ、コッチは青い色の熊だ

「二つって・・・・ええっ・・」
「ね・・おそろいで素敵でしょ・・仲がいい熊の夫婦みたいで」

由香には秘密ね
と小さい声で言う順子さん

「由香シャワー長いのよ・・・」
「そうみたいですね・・・」

ドキドキする・・順子さんの顔が異様に近い・・・

「そうだ・・こないだ由香とキスしたのよね」
「はい・・してしまいました・・」
「ふふw同じ男の人が好きだって・・何でも似すぎよね・・・」
「あのね、最初に家庭教師の人たちの顔写真を沢山見せられた時にね、私がこの人ってタクヤ君を選んだのよ・・多分由香も好きかもって・・」

そう言って俺の唇に順子さんが唇を合わせてくる。
順子さんの舌が入ってきて口の中で俺の舌と絡む、コーヒーの味がした。

「由香にキスした分、今貰っておくわね・・」
「・・・・・・」
「明日日曜日は予定ある?」
「ありません・・」

あってもなくても関係ない・・

「じゃあ、あけておいてね・・」
「はい・・」
「由香にはマダマダ負けないわよw」




重々しい空気だった。
なんでこんな事になったのか、由香ちゃんと2人でデート
途中までは兄妹のように仲良くいけてたのに

「タクヤ久しぶり・・・」
「ひさしぶり・・・」

ヨウコ・・・なんでよりにもよって今ここでお前に会うなんて・・・・

「その子妹さん?タクヤって妹いたっけ?」
「この子は・・」

家庭教師先の生徒さんだよと言うよりも早く

「私タッ君の彼女だよ!貴方だれ?」

と由香ちゃんが俺の腕を掴んで言う。

「えっ!」俺とヨウコが同時に声を上げる。

2人彼方此方お店を見て回った後、公園で順子さんのお弁当を食べて、お昼から市内の小さい目の遊園地に行くために地下鉄のホームで電車を待っている時だった。

「タクヤ?」

凄く懐かしい声がして振り返るとヨウコだった。
ヨウコは俺の彼女・・だった・・別れてからずっと連絡をとっていなかったから彼女を見るのは久しぶりだった。
ヨウコは少しやつれたみたいで昔のような明るい面影がなくなっていた。

「ちょ、違うだろこの子は家庭教師先の娘さんで俺の生徒、今日は親御さんの了解をもらって遊びに連れてきたんだ!」

慌てて訂正する。

「えータッ君酷いよ!ーデートだっていったじゃん!!」

不満顔の由香ちゃん

「そっか・・ビックリしたw」

ヨウコはあっさり解ってくれた。

「そうだよね、流石に歳が違いすぎるもんね・・」
「なんかそれ失礼じゃない?」

由香ちゃんが厳しい目つきでヨウコに食って掛かる。

「大体あんた誰よ、人の事とやかく言う前に名乗ったら?」

由香ちゃんは、子供扱いされたのがよほど気に入らなかったのか、なんだかヤンキーみたいな口の聞き方だ。

「ゆ、由香ちゃん?!」

なだめようとする俺の手を振りほどく。

「タッ君は黙ってて!」

「ごめんなさい、私は松崎ヨウコ・・あの・・タクヤと付き合ってたのよ」

年下の態度に落ち着いた態度で答えるヨウコ

「付き合ってたって昔の事でしょ、馴れ馴れしく話しかけてこないでよね」
「べ、別に良いじゃない・・話しかけるくらいw」

あーどうやらこの2人は相性最悪みたいだ。
○○線に電車が~丁度良いタイミングで乗る予定の電車が来る。

「ま、まあとにかく俺達は今から行く所あるから、ねっ由香ちゃんも早く電車きたし!」
「・・・・・・・・」
2人にらみ合っている・・

「ふん!タッ君の元カノだから私のお母さんみたいに素敵な人かと思ったら大した事無いのね」
「えっ?」

ヨウコが俺を見る。

「由香ちゃん!?」

とにかく、余計な事を言う前に強引に手を引いて電車に乗り込む。

「あっ、タクヤ!」
「ん?」
「私まだ貴方の事諦めてないから!」
「・・・・・・・・・・」

プシューッと音をたてて電車の扉が閉まる
ヨウコは扉越しに俺を見つめていたと思う
でも俺は顔をあげて真っ直ぐ彼女を見ることができなかった。

「ベーーーだ!」

走り出すと隣で由香ちゃんが舌を出してヨウコに丁重なお別れの挨拶をしていた。
ホームを過ぎてヨウコが見えなくなる。

「由香ちゃん!君は本当に連れて歩くとろくな事しないな!」
「なにさ!元カノだからってあの態度、失礼しちゃうわ!」
聞いてない・・

「大体何?タッ君に捨てられた癖に未練タラタラでダッさい!」
「・・・・・・・・・」
「タッ君もああいう態度は良くないよ!もっとはっきりしないと!タッ君には私とお母さんがいるでしょ!」
「ちょっ由香ちゃん声でかい!!」

車内の視線が痛い・・・・

「ね、あの女の何処が良かったの?」
遊園地でも遊具そっちのけでヨウコの話題に

「何処がって・・言われてもな・・」
黒いロングの髪落ち着いた感じ・・とか・・

「別れたんでしょ?」
「別れたよ・・」
「何で別れたの?」
真剣な顔で聞いてくる由香ちゃん

「何でって・・ってなんて俺がそんなことまで由香ちゃんに教えないといけないわけ?」

「だってタッ君はお母さんの彼氏だし、一応気になるじゃん娘としてはね」

そんな風に言ってはいるけど目がランランと輝いててうそ臭い。

「・・・・・・嘘だ、絶対興味本位だろ」
「まあ、それもない訳じゃないけどw」
「・・・・・・・・」
「別に、それこそ由香ちゃんが言ったとおり、ダサい話だよ」
「彼女が浮気して、許してくれって言われたけど俺が我慢できなくて終わっただけだよ・・」
「それで、あの女さっきあんなこと言ってたわけ?」
「まあ、そういう事だね・・」

「まだ好きなの?」
「え?」
「あの女のこと」
「まさかwもう俺は終わったと思ってたよ・・あんな所で久しぶりに会ってちょっと昔の事思い出したりはしたけどね、辛いだけだったし」

「ならいいけど・・・でも気になるなあの女・・」
「ほら、ヨウコの事はもう良いからせっかく来たんだから遊んで帰ろうぜ!」
「そうだね!いこっ!」

<続く>

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