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バスタオル一枚の美少女

中学の頃の夏の暑い日、俺は友人にノートをかりっぱなしだった事を思い出し、家まで返しに行ったことがあった。
俺は自転車通学、やつは徒歩通学。

帰りがけにちょろっと返せばすむと思ったんだ。
で、家まで行って、ピンポンを押した。

ぴんぽーん
そしたら奥から「はーい、おかえりー」という若い女の声がして、玄関の鍵をがちゃがちゃと開け始めた。

俺はびっくりした。

なぜなら、やつの家はすりガラスが全面にはまっている和風の引き戸で、中がうっすら見えるんだが、どうみても鍵を開けている女はバスタオル一枚だったからだ。

鍵を開け終わった女は、そのままパタパタと奥へひっこんで行った。

俺はどうしたらいいのかわからず、そのまま戸の前にたたずんでいた。
開けたらまずいと思ったんだ。

セミの鳴き声がする中、数十秒だろうか…そのまま立ち尽くしていると、
「?あけたよー?」という声とともに女が戻ってきて…戸を開けた。

ガラガラ…
「!」
案の定、バスタオル一枚の少女だった。

シャワーを浴びていた最中だったんだろうか、ほんのり石鹸の香りが。





ビックリして目を見開いて固まっている。
かなり可愛い。
というか美少女だ。

俺もまさかとは思ったが本当にバスタオル一枚の、しかも可愛い少女だったので、うっかり見つめたまま固まってしまった。

数秒そのままだったんだが、我にかえった俺はわずかに残った理性で横を向いて目を背けることに成功。

すると少女はハッとしたようにバタバタバタ…!と廊下の奥の見えないところまで走って行った。


俺はみゆきという漫画を読んだ時に「バスタオル一枚で玄関にでてくる女いるわけねえ」と、つっこみを入れていた事を思い出していた。
本当にあるとは思わなかった。

そのまま数十秒…。
俺は奥から友人がでてきてくれるのを大人しく待った。

しかし廊下の奥からおびえたように顔だけ出して「…あの…?」と震える声で尋ねたのはさっきの少女。

…まだ友人は帰ってないのか。
この少女一人…?
学生服を着てたから玄関越しに友人と間違えてあけたのか。
なんて無防備な。

セミの鳴き声とむせるような夏の空気の中、半裸の美少女と一つ屋根の下二人っきり(俺は玄関先で戸が開いたままだけど)という事実に改めて気がつき、ちょっと下半身がヤバイ状況に。

このままつったっていても仕方が無い、もうちょっとあの少女の濡れたおびえる顔を見ていたいとも思ったが
「あ、あの、○○君にこのノートかえしといてください」とあわててノートを鞄から出して置き、急いで戸を閉めた。

急いで鍵を閉めにくるかと思ったが、そのまま奥で固まっているらしい。

俺の影がガラス越しにみえるからこないのかも。
そのまま自転車のところまで戻ると友人が帰ってきた。

「よお。どうした」

何をのんきに。
お前いつもあんな状況でくらしてるのか。
すげーうらやましいぞ。

でもまだ中学生だった俺。
そういう事を口に出すのは冗談でもマズイとなぜか思い

「ノート返しにきた。玄関のとこにおいておいたから」
「妹まだ帰ってなかった?わざわざごめんな。さんきゅ」
「…いや、どういたしましてお兄さま!」

友人の肩をぐっとつかんでそれだけ言うと、自転車をマッハでこいで家に帰り処理をした。

友人の妹が可愛いらしいという噂は聞いていたが、あれは可愛いと言うレベルじゃないだろ。

今でいうあややレベルだ。

翌日学校に行くと友人が声をかけてきた。

「妹バスタオルのままだったの?悪かったね、変なもんみせて」
こいつマジで羨ましい。

「…妹なんか言ってた?」
「なんかお兄様って言われたって妹に言ったら『ばっかじゃないの?!』って言ってたから頭はたいといた」

数日後、教室移動の時に奴の妹とすれ違った。
あれ?と思った。

名札がなかったら気づかないところだった。

妹は分厚い眼鏡をかけて髪を後ろでひっつめて、校則通りにキチンと眉毛の上で前髪をそろえていた。

今時こんな校則まもってるやついない。
かなり真面目な性格なんだろう。

美少女台無し。
道理で「可愛いらしい」どまりの評価なわけだ。

目が相当悪いらしく瓶底眼鏡で、そのためか妹は俺には全く気づかなかった。

ちょっと安心した。
いや、残念かも。

その後、夏休みになってその友人の家に遊びに行くことになった。

俺は超期待した。
妹の私服がみられる。
きっとノースリーブとか短パンとかに違いない。

ワクワクしながら友人の家に遊びに行くと「おう、あがれ~」と友人が出迎えてくれた。

家の中はシーンとしている。
妹はいないのか…。
がっくり。

友人がいれてくれたジュースを飲みながらちょっと話をして
お互いに持ち寄った漫画を読みはじめたのでしばし沈黙が続いた。

セミの声だけが暑苦しく響きわたる。

部屋のドアは暑いので開け放してあり、俺はそのドアに対して横向きに胡坐をかいて座っていた。

目は漫画に向けられていた。
そのうち、ぺたぺたぺたという足音が聞こえてきて
目の端を肌色の塊がふっと横切った。

!?
なんか、いままるごと肌色のものが廊下を…。

動揺したが廊下に背をむけていた友人は何も気づかなかった様子。

ドアを通り過ぎた肌色の塊は、直後にバタバタバタ…と慌てたように隣の部屋にかけこみ、シーンとした。

そして「…お兄ちゃん、お兄ちゃん…」とひそひそ兄を呼ぶ声が聞こえてきた。

友人は気づかずに漫画を読んでいる。

「お兄ちゃん、お兄ちゃーん…;;;」
ひそひそしながらもせっぱつまったように友人を呼ぶ声。

妹だ。

「…おい、呼んでる」と友人に教えると「ん?」とわけがわからず隣の部屋に行った。

すると「何やってんだおま…」ヒソヒソヒソ…
驚いたような兄の声がしてヒソヒソと何かを話している。

俺は気になって気になって漫画どころじゃなかった。

そのうち、友人が隣の部屋を出て自分の部屋の前を通りどこかへ行ったと思ったら、バスタオルを持ってもどってきた。
そして隣の部屋に入り、この部屋に戻ってきてドアを閉めた。

そして何事も無かったように漫画を読み始めた。

すると、ドアが閉まったのを確認すると同時に部屋の前をバタバタバタと大慌てで通り過ぎる足音。

ちょ、まさかすっぱだかで目の前通ったって事ですか?!
バスタオルも無しに?!マジで?
何故俺はあの時顔をあげて見なかったんだ。
バカバカバカバカ!
ていうかこいつ、あの妹の裸見慣れてるって事か?!
超羨ましいーーーーーーー
その後何事も無く普通に帰宅して処理をした。
帰宅してからもかなり興奮してた。


それから友人の家に行く機会もなく、数年後風の噂で友人の妹がミスキャンパスになったと聞いた。

大学生になってからキチンとお洒落をするようになって、コンタクトにしたらモテモテですごいらしい。

今の妹の姿は知らないが、俺の知ってる妹は夏の青くさい香りと石鹸の香り
汗ばんだ肌に水の珠がこぼれる肌と 濡れた前髪が額にはりついて、目の前で濡れた長い睫に縁取られた目を見開いて俺を見つめるあの13歳の少女なのだ。

今でも彼女はたまに俺の夜の友になっている。
どんなAVよりも抜ける俺は変なんだろうか。

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いろいろなシチュエーション | 【2015-03-20(Fri) 20:10:51】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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