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嫁愛 3【体験談】

そうして、しばらくしていると、やっと射精が止まった。
何度か深呼吸の後、深い息を吐く。

「……出たよ……」
報告するみたいに言う俺。
無言の彼女。
反応がないからキスしてみた。
そして訊いてみる。

「どう?」

彼女は、しばらく喘いでいて答えなかったが、
待っていると、ようやく言葉を発した。

「……すごい」
「何が?」
「何かねぇ……はぁ……ビクビクして……」

息を整えながら続ける。
「奥の方で……震えているのが……わかった」
「気持ち良かった?」
「わからないけど、これが中出しなんだぁって……思った」
「えっ?初めてなの?」
そう言うと彼女は怒ったように言った。
「当たり前でしょ!」
少し睨んで言う。

「それとも……あなたは経験あるのかしら?」
「いやー……ないよ。ないない!」
そう答えた。
嘘をついた罪悪感が少し。
彼女は続ける。




「なんかね、あー中に出されてるなーって思って、
何となく、あったかい気持ちになったよ」
そう言って両手に力を入れる。
俺は引き寄せられて、彼女と唇を合わせる。
そうして、さっきみたいにディープキスを繰り返した。

俺の唾液を彼女に送って、彼女は、その逆をする。
入れたまま何度かそれを繰り返していたら、
放出したチンコが復活してきた。
根元の方から力が漲ってきて徐々に彼女の膣内を押し広げていく。
俺は、それに気付かない振りをしてキスを続けた。

「……ぅふっ、なんか、また、おっきくなってきたよ?」

嬉しそうに言う彼女。
「もう一回、出しとく?」
そう言って、俺の頬に両手を合わせる。
犬をあやす時みたいだ。

「いいっすか?」

何故か敬語の俺。
ちょっと普通じゃない精神状態なんだろう。

「どうぞー、好きにして下さい」
微笑んで言う。「……あなた専用ですから」
そうして、ほどいていた足を、俺の背中で組んだ。
それを聞いて更に硬くなる俺のチンコ。
一度目より感覚が鈍くなってきたけど、
充分満足いく快感を得られる、と思った。

慎重に引き上げて押し込むと、
ジュブッっていう音がする。
さっき出した精液と彼女のが混ざってグショグショになっているのだろう。
まるで、ぬかるみに突っ込んでいるみたいに。
寒天とか、コンニャクとかゼリーとか
似たものが浮かんだけど、そのどれとも違う。
突っ込みながら、掻き混ぜて膣内を味わう。
その度に彼女は喘ぎ出した。

「ぁあっ……ああん、あんあん、……はぁはぁ……」

二回目なのに反応が変わらない。
小さく何度か出し入れをしていると、時折ビクビクしているから、
(軽くイッてるんだろうな)
彼女の反応を見ながら、そう思った。

そうしながら、自分の中の精液が残っているのか確かめてみる。
すると、ピストンするたびに奥の方から、
せり上がってくる精液を感じた。
(まだまだ残っているみたいだ)

そう気付くと、残りの精液を集めるように、
ゆっくりと溜めながら吐き出さないように
注意して挿入を繰り返していった。
出し入れをしている音に耳を澄ます。

ズブッ……ズブッ……ズッズッ……

気のせいか、さっきより水気が増した気がした。
さっき出した精液と彼女の粘液とどっちだろう。
彼女の反応は、一度目の時とあまり変わらない。
両手は俺の首に、両足は腰に回っている。

二回目はバックで出そうかと思ったけど、
体勢を変えるのが面倒くさいので、そのまま出す事にした。
もうお互いグチョグチョだ。
口は、さっきからのキスでドロドロだし、マンコは言うに及ばず。
空調も利いているが、二人とも若干、汗ばんでいた。
このまま一体になってしまいたい……
そんな気になった。

そうやっていると、抑えていた精液が根元の方で、
グツグツと吐き出して欲しそうに訴えているみたいに感じる。
彼女の喘ぎは繰り返し続いていた。
俺は、もう限界が近いのを告げた。

「もう……出そうだ……」
そう言うと、無言で頷く彼女。
「いいの?……出すよ?」
確かめるように言った。
「……うん、……ぃぃよ…ぃぃっ……」
息も絶え絶えだ。「……だひっ……てぇ……」
その返事を聞いた瞬間、射精していたと思う。
ドピュッ、ドピュッ……
一撃目の勢いは、一回目と変わらなかった。
それから、チンコは、ドクドクと震動しながら、
残りの精液を吐き出すようにして後から後から放出を続けた。

「……ふぁぁん…またぁ……ビクビク……して…るぅ……」
言いながら、しがみ付いてくる彼女も震えていた。
俺も、それに同調しながら射精を繰り返す。
残しがないように、根こそぎ出そうとして、
何度も彼女のマンコに自分の腰を擦り付けた。

やがて、射精が治まると、ゆっくりとチンコを抜いていく。
半分まで抜いた所で、枕元にあったボックスティッシュを取った。
何枚か取った後で、マンコの下に添える。
そうしてから、更に慎重にチンコを抜いていった。
その間も締め付けてくるマンコの快感にうっとりする。
(気持ちぃぃ……)
内心、呟きながら、意識を両手に集中させる。

全部を抜くと同時に、
下にあてがっていたティッシュでマンコを塞いだ。
しばらく待っていると、二回分の精液が溢れ出てくるのがわかる。
ティッシュは、それを素早く吸収していった。
染み込んだティッシュを
傍にあったゴミ箱に投げ捨てて、次のと交換した。
用意したティッシュも、すぐに精液で染まっていく。
(こんなに出したんだ……)
ぼんやりと、そんな事を考えた。

二度目のティッシュを投げ捨てて、
三回目で、ようやく綺麗になった所で、自分のチンコを拭いた。
彼女は、さっきから放心したようにベッドで寝ている。
最後に、もう一度綺麗なティッシュでマンコを拭いてやると、
ビクッとした以外は無反応だった。

全部のティッシュを捨ててしまうと、
俺は気になった事を確認したい衝動に駆られた。
ベッドを降りて、クローゼットに向かう。
スライド式のドアを動かすと、
目の前にハンガーに掛けられた洋服が現れた。

目線の高さに、それがあって、その上部に棚が備え付けられている。
小物とかを置いておけるようにしてあるスペースだ。
そこに大小のケースがある。
彼女のアクセサリーなども、そこに置いてあった。
その一角に目を走らせる。
ある筈の物がなかった。
今まで常備していたコンドームが消えている。
楽しみの為に色んな種類を何個ずつか買っていたが、それがない。
どうやら、捨ててしまった、と言うのは本当なのだろう。

頭を振ってベッドに戻る。
彼女の右隣に横になった。
「捨てちゃったのかぁ……」
誰に言うともなく呟いた。
吐息と共に漏れる小声だ。

「だから言ったでしょ」
彼女の返事に驚く。
薄闇の中、二人で仰向いている。
ぼんやりとした天井に、
二人の声が吸い込まれていくような気がした。
上気した二人の熱が部屋の中に溶けていく。
照明を少しだけ明るくした。

「さっきの話だけどさぁ……」
彼女に問い掛ける。
「何?」
「仕事」
「あぁ……」
「本当にいいの?」
「いいよ」
「だって、……頑張ってきたんじゃないの?」
「んーー」
「もったいなくない?」
「まぁね」
「子供は、もうちょっと後でもいいんじゃないかな?」
二回も出しといて言う台詞じゃないのはわかっている。

「でもさ、欲しいのは欲しいよ」
「……そっか」

彼女が、そう言うなら考えた上での事なのだろう。
これ以上、言う事は何もない。
それ位の信頼関係は持っているつもりだ。

何となく色々な事を思い出す。
初めて会った時の事。
それから付き合い出すまでの事。
結婚してからの事。
その、どの思い出にも順調だった記憶なんてない。

付き合うまでだって大変だった。
結婚に漕ぎ付ける時も。
色んな事があった……。
もしかしたら、いい事の方が少なかったかもしれない。
つらい事の方が多かったのかも。

だけど、不思議と、嫌だと思った事はない。
彼女の人柄なのかもしれない。
そんな事を考えていたら、不意に言葉が口をついた。

「……愛してるよ」
呟くように天井に向かって言った。
微かな声。
闇に消えそうだ。
彼女は、何も答えない。
聞こえなかったのかもしれない。
それでもいい。
無言で仰向く二人。
お互いの呼吸。
胸を上下に喘がせながら息を落ち着かせる。
彼女は、不意に左手を伸ばして俺の顔を自分の方に傾けた。
強引に左を向かされる俺。

「なーにー?聞こえないなぁーー」
笑顔の彼女。「そういう事は、こっちを見て言うものだよ」
俺も、何だかおかしくなってきた。
釣られて、こっちまで笑いそうになる。

顔だけ寄せて、彼女に近付く。
甘い匂いがした。
耳にかかる髪。
それを、口で掻き分けるようにして囁いた。
「………………」
そうしてキス。
彼女は、黙ってそれを受け入れている。
俺がゆっくりと離れて元の位置に戻ると、
それまで黙っていた彼女が言った。

「聞―こーえーなーいー」

そして続けた。
「もっと、大っきな声で、名前付けて言ってよ」
明るい声だ。
微笑む彼女。
俺は、観念したように、そっちへ向き直った。
彼女の瞳を覗き込む。
あどけない表情。
昔から変わってないな……。
改めて、そんな事を思い出す。

初めて会った時の事を思い出した。
まだ、お互い学生だった。
懐かしい。
身近にいて、一緒に暮らすようになってから、
当たり前に傍にいてくれた。
そんな事も忘れていた。
あれから何年も経つけど、俺達は何も変わってない。
そう思った。

俺が忘れていたのは、
記念日だけじゃなかったのかもしれないな……。
ゆっくりと、右手を彼女に伸ばした。
柔らかい髪に触れる。
それを撫でてから頬に触れた。
相変わらず彼女は微笑んだまま。
俺の言葉を待っているのだろうか。
そして、見詰め合った。
静かな時間。
今は、二人だけの時間だ。

「……愛してるよ、ミホ」
今度は聞こえただろう。
「私も」
そう言って、彼女は笑った。



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