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酔って裸の写真を撮られて脅された彼女 2【体験談】

3日後か4日後ぐらいに、父の組の若い衆から電話があった。
ドキュ男が謝りたいと言ってるから、優美と二人でドキュ男の家に来てほしいということだった。


僕は家でゲームしてたけど、優美はちょうどバイト中だった。
若い衆に電話して、優美のバイトが終わるまで待っててほしいと言った。


若い衆は了解してくれ、優美のバイト先と僕の自宅に送迎の車向かわせると言った。
でも、優美はごく普通のサラリーマン家庭で育った女の子だし、さすがにパンチパーマの男が運転する車に一人で乗るのは嫌だろうと思った。
だから僕は、僕は優美のバイト先に行って優美のバイトが終わるのを待ってるから、送迎は優美のバイト先だけでいいと伝えた。


優美にメールした。
ドキュ男の件で決着をつけるから、バイト終わったら僕と一緒に来てほしいと伝えた。
優美は会うのを酷く怖がったけど、僕が一緒で、安全な場所で会うならという条件でOKしてくれた。


バイトが終わった優美と待ち合わせして、送迎のベンツの前まで連れてったとき、優美は固まってた。
後部座席のドアを開けてくれたパンチパーマの男は、手首、足首まで刺青が入ってたけど、Tシャツ短パン姿だったため刺青が見え放題だった。




僕と優美は後部座席に並んで座った。
ベンツの中の優美は、まるで借りてきた猫みたいに無口でおとなしかった。
無理もない。
今まで、うちの家族の黒い部分なんて、一度も優美に見せたことなかったし。
僕は、不安そうな優美の手をギュッと握った。
優美は、僕の手を強く握り返した。


ドキュ男の家に着いたら、ドキュ男とドキュ男友×2が正座して待ってた。
僕は、すぐにはドキュ男たちと分からなかった。
3人とも、顔が腫れて目が埋もれてしまうぐらい、酷い顔だった。


その場にいたのは、ドキュ男とその友達2人、
組関係の人は、送迎してくれた人を含めて3人だった。
一人暮らしのドキュ男の家の中はもうメチャクチャで、クローゼットの衣類は全部出されてて、食器も散乱して、床板や壁紙まで剥がされてた。


「どうしたんですか?この床や壁紙は?」と聞いたら
「いやあ、優美ちゃんの写真隠してるんじゃないかと思ってね?
俺らで調べさせてもらったんですよ」
そう言いながら若い衆は笑った。

趣味の悪いサングラス掛けたパンチパーマの男が、前歯上六本が金歯になってる歯を見せながら笑う顔は、威圧的でしかなかった。


いや、あんたらがヤバいもん隠すんじゃないんだから。
大学生が、床板や壁紙剥がして物を隠したりはしないでしょう?(;´Д`)
突っ込み入れたかったけど、ここは我慢した。


その場にいた人で顔を知ってるのは、一番偉そうにしてる一人だけ
残りの人は、たぶん組の準構成員の人か、うちに来ることのない下っ端の人たちだろう。


もしドキュ男が警察に駆け込んでも、捕まるのはこの人たち。
父も僕も無傷だ。
父のこういう汚いところが、僕は嫌いだった。
偉そうなこと言ってる僕も同罪だけど。


「オラ、おめえら何か言うことあんじゃねえのか?」


一番偉そうにしてる若い衆が、ドスの利いた声でドキュ男たちに言った。
「どうもすいませんでした」
正座の3人は、揃って深々と土下座した。


優美を見たら、手を口に当てて泣いてた。
口に当てた手は震えてた。
僕は震える優美の肩を抱きしめた。


「どうして?
どうしてあんなひどいことしたんですか?」
優美は泣きながらドキュ男に言った。

「申し訳ありません。もう二度とこんなことはしません」
ドキュ男がもう一度謝った。
ドキュ男は、文字通りの平謝りだった。


優美はそれ以上言葉にならず、ただ泣くばかりだった。

「もう、二度と私たちに近づかないでください」

ずっと無言で僕の腕をつかんで泣いてた優美は、それだけ言って僕の胸に顔を埋めた。


土下座を始めてから、彼らは一度も顔を上げてない。
時間にして2,3分だろうか。
涙を流す優美と優美を抱きしめる僕を前にして、ずっと額を床にこすり付けてた。


「お嬢ちゃん、気持ちは分かりますよ。
辛いでしょう。
この男どもに一発ガツンと食らわしましょうよ?
スッキリしますよ」


そう言って若い衆は、優美に金属バットを差し出した。
ええええええ?金属バット?( ゚Д゚)
そう思ったけど、声は出なかった。


バットを差し出したのは、刺青見え放題の若い衆だった。
優美は、その威圧感からか思わずバットを受け取ってしまったみたいだけど
さすがにバットで人を殴る勇気はないみたいで
「あの…やっぱり、殴るのは手でいいですか?」
と、ご機嫌を伺うように恐る恐る若い衆に尋ねた。

「もちろんいいですよ。気の済むようにやってください」
そう言って若い衆は、優美が差し出したバットをニコニコしながら受け取った。
さわやかさの欠片もない笑顔だった。


「おいコラ、おまえら顔上げろや」

Tシャツ短パンの若い衆の声で、三人は正座の姿勢に戻った。
優美はドキュ男の顔をグーで一発殴った。
グーと言っても、平手打ちの手をグーにした感じ。
ネコパンチみたいなグーパンチで、パチーンて情けない音がした。
優美は、他の二人には手を出さなかった。


若い衆「え?お嬢ちゃん。もういいの?」
優美「ええ。もうスッキリしました。ありがとうございました」
優美は若い衆に深々と頭を下げた。


とりあえず優美への謝罪も済ませたし、優美の気もすんだことだし、もういいかな。
そう思って僕と優美が帰ろうとしたとき、
一番偉そうな若い衆がまたドスの利いた声で怒鳴るように言った。


「オイコラ。てめえら、それで仕舞いか?
まだ他にやることあるんじゃねえのか?」


若い衆に怒鳴られたドキュ男たちは、立ち上がって、突如ものすごい勢いで服を脱ぎ始めて、あっという間に全裸になった。

「お詫びの印です。僕たちの写真も撮ってください」
そう言って3人は横になって、3人ともM字開脚のポーズとった。


もう僕はポカーン( ゚Д゚)だった。


ふと優美を見たら、優美と目が合って、
それで優美は、ハッと我に返ったかのように慌てて彼らに背を向けた。


いや、そこまでする必要はないんじゃ…
と言える雰囲気じゃなかった。
僕が写真を撮らないとおさまりがつかないことは明らかだったので、仕方なく僕は3人の写真を携帯で一枚ずつ撮った。


脱いだときに分かったけど、3人とも体はあざだらけだった。
特にドキュ男の体は酷くて、至るところにタバコの火を押し付けた後があって、チムコにもいくつか根性焼きの跡があった。

特にドキュ男の乳首の付近が酷くて、右の乳首付近には100個以上のタバコの火の跡があって乳首は原型を留めてなかった。


写真撮るために近づいたときに気づいたんだけど、少なくともドキュ男の右の人差し指と中指は、爪が剥がされてた。


僕は極道の人たちのやり方を知ってるから、彼らに何があったのか推察できる。
きっと彼らは、さらわれて組関係のホテルとか別荘とかに監禁されて、この数日間、若い衆から交代で、不眠不休でいじめられ続けたんだろう。


おそらくドキュ男たちが捕まったのは父から電話があった日。
そして今日までの3日か4日の間、ドキュ男たちは一度も解放されず、睡眠も許されず、ずっといじめられ続けたんだろう。


睡眠さえ許さない虐待方法で、極道の恐怖を骨の髄まで叩き込んで
彼らは、普通の人を従順な下僕へと変えてしまう。
警察への通報が不可能な状態にまで心理的に追い詰めてしまう。


若い衆の一声でためらうことなく全裸になってしまう彼らの従順さは、たぶんこの虐待によるPTSDのトラウマを利用したものだろう。
極道の人たちは、PTSDという言葉が生まれるずっと前からPTSDのトラウマの利用方法を知っている。


「もう十分です。ありがとうございました」
僕はそう言って、父から教わったお辞儀の方法でお辞儀して、ドキュ男のアパートを優美と二人で出た。
若い衆は自宅まで車で送ると言ってくれたけど、今は優美と二人きりで歩きたいからと、申し出を断った。


僕たちが帰る間際、一番偉い若い衆が
「あ、優美ちゃん。
今回のことは僕男さんの命令でも、僕男さん親父さんの命令でもないからね。
俺たちが義憤に駆られてやったことだから、そこを忘れないでね」
と念を押した。


堅気の大学生をここまで詰めたんだから、今回は危ない橋を渡ってると思う。
これは、火の粉が組にまで及ばないようにとの彼らなりの配慮だと思う。
もし組にまで火の粉が及んだら、今度は下手打った彼らが危ない立場に立つことになる。
そのために優美にまで、こんなことを言ったんだと思う。


アパートを出た僕たちは、無言のままなんとなく駅っぽい方向に歩き始めた。
優美「…すごかったね」
最初に沈黙を破ったのは優美だった。

僕男「ごめん。僕もあそこまでやると思わなかった」


それからいろいろ話したけど、よく覚えてない。
印象残ってる部分だけ書き出します。


優美「ドキュ男さん、もしかしてドラム缶に入れられて海に沈められちゃうの。
ねえ、なんとか助けることできない?」

僕男「まさか。いくらなんでもそこまでしないでしょ?w
ドキュ男も堅気の人なんだし。
後は示談金払って終わりだと思うよ」

優美「ホントに大丈夫?」

僕男「心配なら、命までとらないように後でお願いしておくよ」

優美「そう。じゃあお願いね」

優美「示談金て、誰に払うの?」

僕男「うーん、僕と優美かなあ
でも示談金の大半は、あの場にいた人たちの仲介手数料になっちゃうだろうけど」

優美「ふーん。そういうもんなんだ?なんか不思議」

僕男「金額少なくて不満なら、僕の取り分は優美に上げるよ」

優美「あ、私お金はいいや。そういうお金って…なんかね。
私は取り分いらないから、全部あの人たちにあげるって言っといて」

僕男「そうなんだ。実は僕もそうするつもりだったんだよ」

優美「ホント?( ^▽^)
よかった。僕男がそういう人で」


優美「僕男って、全然不良っぽくないし、むしろすごく好青年風だけど
将来はあんな風になっちゃうの?」

僕男「まさかw
組は兄貴が継ぐと思うよ。
そのために父さんの下で頑張ってるし。
僕はきっと、普通に会社に入ってサラリーマンだよ。
それに、兄貴たちと違って、僕にはあんな真似できっこないし」

優美「よかったー。そこが一番心配だった( ^▽^)
やれやれ。お母さんは一安心だよ」

僕男「…ごめん。やっぱり、ショック大きかったよね?」

優美「驚いたけど、僕男は、やっぱり僕男っぽいからいいよ」


優美「うーん。まあすごく怖かったけど、今回はこれでいっか。
ドキュ男さんもあれだけ怖い思いしたら、もう写真ばら撒く勇気なんてないだろうし、本当にこれで一件落着だね」


優美「こうして話してると、僕男ってホント普通の人だよね」

僕男「そう?でも優美が見てる僕が、きっと素の僕なんだよ」

優美「そのまま、ずっと変わらないでね。今の僕男好きだから」


ドキュ男に謝罪受けてから、優美はすっかりいつもの明るさを取り戻した。
でも、トラウマはまだ残ってるみたいで、寝てるときに僕がうっかり体を触ったりしたら、飛び起きて悲鳴上げたりするようになった。

悪夢も見るようになって、寝ながら泣いたり、突然飛び起きたりもするようになった。
悪夢は、その後半年ぐらいは続いた。
触られて悲鳴上げるのは、今でも治ってない。
女性に対する性犯罪って、本当に酷いことだと思う。
女の人は、こうやって事件の後もずっと引きずるんだ。


事件の二ヶ月後ぐらいに、ドキュ男から携帯に連絡があった。
会って話したいとのことだった。
その頃はもうドキュ男は大学を辞めてて、会うのは本当に久しぶりだった。


優美が僕たちに近づかないように言ったため、ドキュ男を詰めた人は、二度と僕たちに近づかないことを念書を盛り込んだ。
この約束を守るため、彼らは大学を辞めざるを得なかった。


待ち合わせの公園に行ってみたら、ドキュ男は、会うなりいきなり土下座して、現金の入った袋を差し出した。

示談金300万がなかなか用意できなくて、今は支払遅延損害金も含めて450万になってるとのことだった。

若い衆は、ドキュ男が払えないならドキュ男が書いた念書をたてに、ドキュ男の実家に取り立てると言ってるけど、とりあえず用意できただけの現金を渡すから、それだけは勘弁してほしい。
親が殴られたり脅されたりなんて耐えられないから、僕からそれを中止するよう言ってほしいとのことだった。


さすがに可哀想に思ったけど、もう僕には止めることができないものだった。
極道にとっては、こういう示談金も重要な収入源だ。
今回のことは、発端はたしかに優美と僕だけど、もうこの問題は、僕たちの手から離れて若い衆のビジネスの問題になってる。

若い衆は、このビジネスを成功させるために、リスクを犯してドキュ男たちを監禁し、極道の恐怖を骨の髄にまで染み込ませたりして前準備をしてるんだ。
もう僕じゃ止められないのは分かってたから、僕は、ドキュ男が支払いに応じざるを得ないような話をした。


僕男「でも、示談金払うってことでケリつけたんじゃないんですか?
示談金払わないって事は、示談を反故にするわけですけど、本当にそれでいいんですか?」

ドキュ男「え?どういう意味ですか?」

僕男「あの手の人って、約束を重んじるんですよ。
あんな危ない人たちとの約束破って、それで無事に済むと思ってるんですか?」


「ドラム缶に詰められてる遺体って、時々見つかってニュースでも流れてますよね?
ああいうのって、ドラマの中だけのことじゃなくて本当に、現実にあることなんですよ?
しかも、あの人たちの約束破って僕に会って、彼らを完璧に甘く見てますよね?」


そこまで話したら、ドキュ男は震え始めた。
状況を理解したドキュ男は、会ったことをくれぐれも口外しないよう僕に言って、そのまま帰って行った。


雑談がてらにドキュ男から聞いたんだけど、ドキュ男は大学辞めても、逃げたと思われるのが怖くて、まだあのメチャクチャにされたアパートに住んでるらしい。
他の二人も、もう大学は辞めて、別の道を歩き始めてるらしい。


ずいぶん経ってから、あのときの若い衆が僕の分と優美の分の示談金を僕の家に持ってきた。
取り分は数十万程度かと思ったけど、袋を開けてみたら5百万以上入ってた。
おそらく、僕の父に相当遠慮したんだと思う。


僕も優美も取り分は要らないといって返そうとしたけど、親父の息子である僕の取り分まで取ったら立場がないからもらってくれ、と深々と頭を下げられた。

仕方なくそのお金は一旦僕が貰ったことにして、同額だけ僕がその人に礼金として支払うということを提案した。

併せて、他の二人にもちゃんとリスクに見合う分を取り分として与えるようお願いした。

それでもまだ若い衆は納得しなかったので、後で僕と優美に食事奢ってくれればそれでいいと言って、ようやく納得してもらった。


その後、僕と優美はその人に、とんでもない高級料亭に連れて行かれた。
その席は父も同席した。

父は「いまどき珍しいぐらいのいい子だ」と優美をすごく気に入ってくれた。

優美も「すごく怖い人かと思ったけど、なんか話してみたらそうでもなかった」と極道に親近感を持ってくれた。

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